そこで今回は、こうしたインサイドセールス特有の課題を解決する「AiSDRを活用したコールスクリプト作成」のメリットをご紹介します。
1. さまざまなデータと自動連携し、目的別に最適化
AiSDRというと「パーソナライズされたメール作成ツール」というイメージが強いかもしれません。しかし実は、AiSDRはコールスクリプトの作成にも非常に優れています。
その理由の1つが、CRMやMAのデータと自動連携し、最適なスクリプトを作成します。
Webやニュースの企業情報や業界トレンド
CRMやMAツールに蓄積された商談ログやメールログ
インテントデータ(購買意図)や展示会参加・資料DL履歴
個人や企業のSNS発信情報
会社固有のペインを推定し、適切なヒアリング項目を自動作成
コールの最大の目的は「ヒアリング」ですが、属人的なスキル差が大きく影響する領域です。 経験豊富な営業はスムーズに相手の課題を引き出せますが、経験の浅いメンバーは「何をどう聞けばよいかわからない」と悩みがちです。
AiSDRを活用すると、相手企業の固有のペインを推定し、それに合わせた適切なヒアリング項目を自動生成できます。
さらに、5W1H、SPIN、TED(Tell me, Explain, Describe)などのヒアリングフレームワークを適切に活用し、会話の流れを整理してくれます。
メールとの連携で効果倍増
コール(架電)だけで全ての営業活動を完結するというケースも多いかと思いますが、コールはマンパワーがかかります。 なのでメールアドレスが分かれば、メールを送った後に架電したり、逆に代表電話から架電した後に連絡先をゲットし、メールで詳細のフォローをするということもよくあるかと思います。
そんな際、AiSDRのメールとの密接な連携が非常に便利です。
何故なら、作成したコールスクリプトや文字起こしアプリを活用すればコール履歴をCRMに反映させ、結果をチームで共有すると共に、履歴内容を次のフォローアップメールの内容に自動で反映させることもできます。
また先にAiSDRがメールした後、架電する場合は、「先日お送りしたメールはご覧になりましたか?」という自然な入り口をスクリプトに反映させることが可能で、相手の警戒感を下げ、スムーズに話を展開できます。AiSDRならメールとスクリプトを自動で同期させることも可能です。
つまり、コールスクリプト → ミーティングログ → ナーチャリングメッセージ → 次のアクション というシームレスな営業プロセスが構築できるのです。
従来のコールスクリプト v.s. AiSDRの活用を比較

実際に私が実践していること
私の場合は、コールスクリプトの目的を以下の4つのシナリオパターンに分けています。
AiSDRでキャンペーンを一度ごと作成すると、後はに顧客自動で目的に沿ったスクリプトシナリオが作成されます。
① 受付突破のコールドコール
🎯 目的:初めての連絡。代表電話から目的の担当者へつなぐ
✅ 簡潔に自社の価値を伝え、不審者扱いされないようにする
✅ 部署名や担当者名が不明なら、「○○のご担当者様」への取り次ぎを依頼
② 目的の方と初めてお話しする
🎯 目的:受付突破済み or 既に連絡先が判明している場合
✅ 警戒を解き、スムーズに話せる雰囲気を作る
✅ 用意した5つの想定ペインを提示し、「どれが近いか」を確認
✅ 該当するペインがあれば共感 → 自社Valueを軽く紹介 → 深掘りヒアリング → 商談アポへ
③ メール送信後のフォローアップコール
🎯 目的:既にメールを送信済みのリードへのフォローアップ
✅ 「メールをご覧いただけましたか?」で会話を開始
✅ メールの要点をリマインドし、興味を持ちそうなポイントをピックアップ
✅ ペイン確認 → 共感 → Value紹介 → 深掘りヒアリング → 商談アポへ
④ 展示会や資料DLのお礼コール
🎯 目的:展示会訪問・資料ダウンロード済みのリードへのアプローチ
✅ お礼を伝え、事前情報(会話ログ、DL履歴、SNS投稿)を活用し関心ポイントを深掘り
✅ コンペリングイベント(購入を決断する要因)がないか確認し、案件確度を高める
✅ 興味度が高い場合は、深い提案ができるようにヒアリングを調整
AISDRが作成するスクリプトのイメージ

まとめ:AiSDRで属人化を乗り越え、成果を最大化
AiSDRをインサイドセールスに活用する最大のメリットは、パーソナライズされた「質の高いコールスクリプト」を誰もが簡単に使える点にあります。
データを自動収集し、状況に応じたスクリプトを作成
ヒアリングにおける営業担当者のスキル差を埋める
CRMへのログ自動入力でデータ活用を加速
フォローアップメッセージと連携して、ナーチャリングを効率化
属人的なヒアリング能力や情報収集の手間を劇的に削減し、チーム全体の営業成果を最大化できるAiSDR。ぜひ導入を検討してみてください!
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