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月曜の朝こそ、マルチチャネルでいこう

  • 執筆者の写真: Takayuki Nakajima
    Takayuki Nakajima
  • 6月23日
  • 読了時間: 6分

メールだけじゃもったいない、LinkedInだけじゃ届かない


おはようございます。謎おじです。 また月曜日、始まりましたね。私は、朝からジョギングして、今週もやるぞと、気持ちを高めております。


週の始まりは、未読の山に立ち向かいながら、なんとかエンジンをかけていく時間。そんな朝に、「よし、今日からちょっと試してみよう」と思ってもらえるアウトバウンド営業のTIPSを1つお届けします。


テーマは、営業アウトリーチにおける“マルチチャネル戦略”のススメです。



メールは“核”であり最後の砦。でもそれだけじゃ戦えない


まず大前提として、メールはアウトリーチの中心であり、非常に強力なチャネルです。


  • 論理的に提案を構築できる

  • 添付ファイルや事例紹介も可能

  • 後から見返してもらえる“蓄積”のメディア


特に、相手がすでに関心を持ってくれている状態であれば、メールほど情報を丁寧に伝えられる手段はありません。

ただし課題は「最初に読んでもらうこと」。


  • 一般的なマーケティングメールの開封率は35〜42%程度

  • しかも75%以上は送信から1時間以内に開封され、それ以降は読まれないケースがほとんど

  • 定期的なメルマガやフォローアップは回数を重ねるごとにクリック率・反応率が15〜30%下がっていくという調査もあります

つまりメールは、「読みさえすれば強い」ツール。だからこそ、“読まれる状態”をどう作るかがカギになります。



LinkedInは“きっかけ”の宝庫。出会えて、思い出してもらえるメディア


一方のLinkedInは、偶発的な出会いや共感から始まるチャネルです。


  • 通知で届くのでリアクションが速い

  • 相互の「いいね」やコメントで距離が縮まる

  • 投稿から相手の関心領域が見える

  • Sales Navigatorを使えば、役職・業界・キーワードなどで狙い撃ち可能


特に、InMail機能は一般的にメールよりも返信率が高く(10〜25%)、接点がない相手ともスムーズに第一声をかけることができます。

ただし長文には不向き。製品の詳細や背景をじっくり伝えるには、やはりメールが必要。つまりLinkedInとメールの連携が、一番効果的です。



チャネルの組み合わせで成果は最大2.5倍に


代表的な調査では、以下のような結果が出ています:

  • 📧 メール単体:返信率 2.5〜5%

  • 💬 LinkedIn単体:返信率 10〜15%

  • 📧+💬 組み合わせ:12〜18%(約2.5倍)

  • 📧+💬+🎙️(音声)or 🎥(動画):20%超えの事例も複数


謎おじもLinkedIn + メールを実践 12%の返信率
謎おじもLinkedIn + メールを実践 12%の返信率

さらにGong社の分析によると、

ボイスメッセージを加えるだけで返信率が2.7%→5.8%に倍増


マルチチャネルは“リスク分散”ではなく、成果を上げる“戦略”なのです。



ケース①:LinkedIn → メールで「この人、ちゃんとしてる」印象に


まずLinkedInで接続申請を送り、相手が承認してくれたら、翌日あたりに丁寧なパーソナライズメールを送る。


これだけで、「ただの営業じゃないな」「ちゃんと自分を調べてきてる」という印象を与えられます。タイミング的にも、つながった直後は返信率が最も高い“ゴールデンタイム”



ケース②:メール → LinkedInで“人となり”と継続接点を生む


逆に、先にメールを送って反応がなかった場合、LinkedInで「先日メールをお送りしました、もしタイミング合えばご覧いただけたら嬉しいです」と軽く声をかけてみましょう。


  • 投稿やプロフィールが、メールの“補足資料”として機能

  • あなたの背景や信頼感が伝わることで、提案内容が再評価される可能性が高まります

さらに重要なのは、接続が承認された後のナーチャリング効果です。



LinkedInでつながっているというだけで、あなたの投稿が相手のフィードに表示される。つまり、「今すぐじゃないけど、いつか必要になるかも」の相手に、売り込み感なく、自然とリマインドし続け、ファンを作っていくという、まさに“ナーチャリング営業”の理想的な形です。



音声・ビデオメッセージ:一気に印象と信頼を掴む


メールやテキストでは伝わらない「温度感」や「誠実さ」を届けるなら、

ボイスメッセージや動画レターがオススメ


  • 🎧 LinkedInのボイスノートで、開封率や返信率が30%以上向上する事例あり

  • 📹 動画を含むメールは、クリック率が65%アップし、記憶定着率も向上(Vidyard調査)


まだ日本ではそこまで馴染みがないため、物珍しさも効果の要因ではありますが、「この人、本当に自分のために撮ってくれたんだな」という感情が生まれれば、提案の内容ではなく、“人として信頼できそう”が最初のフックになります。 



AiSDRなら、マルチチャネルを一気通貫で。しかもSales Navigator付き


ここまでの話、「やった方がいいのはわかったけど、自分で全部やるのは無理…」という声もあると思います。正直、その通りです。


そこで、AiSDRの出番です。


  • メール+LinkedIn(いいね/接続申請/InMail)を完全自動化

  • メッセージの一貫性・パーソナライズも担保

  • ボイス/動画にも対応したマルチモーダル構成

  • Sales Navigatorライセンス付きで、高精度なターゲティングやインテントベースのコンタクト収集とフィルタリングを実現


マルチチャネルのシーケンスを自由に構成できるAiSDR
マルチチャネルのシーケンスを自由に構成できるAiSDR

AiSDRでは自分のアバターが相手へのパーソナライズメッセージを伝えます




まとめ:メールは中心。でも、メールだけじゃ届かない

メールは今もなお、B2Bにおける最重要チャネルです。しかし、どれだけ良い内容でも、“読まれなければ意味がない”


その届きにくさを補い、その提案を“思い出させ”、その人の記憶に“残す”。

そのために必要なのが、LinkedInや音声・動画といった他チャネルの併用です。



💡 マルチチャネルは「AIDMA」や「AIDA」の流れを自然に設計できる


たとえば、以下のようにチャネルを使い分けることで、マーケティングの基本モデルである AIDMA(注意→関心→欲求→記憶→行動) やAIDA(注意→関心→欲求→行動) を現実のアプローチとして落とし込むことができます。


  • Attention(注意):LinkedInの通知、投稿、つながり申請

  • Interest(関心):InMailや短いパーソナライズメッセージ

  • Desire(欲求):メールでの詳細提案や成功事例

  • Memory(記憶):定期的な投稿やビデオ・音声による“人となり”の印象付け

  • Action(行動):明確なCTA(カレンダー予約や返信依頼)


1つのチャネルでは断片的にしかできなかったことが、

複数チャネルの連携で“ストーリーとして設計できる”ようになる


これこそが、マルチチャネル最大の強みです。



マルチチャネルは、決して「手数を増やす」ということではありません。


“気づいてもらい、信頼してもらい、必要なときに選ばれる”ための導線を複数持っておくこと。


月曜の朝、ひとつだけではなく、「複数の道」を使って、あなたの声を届けていきましょう。

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